*それはそれは
ぼくは、芝居が好きだ。
それはとても。
けれど、‘部’というものは、どうも嫌いだ。
大好きな仲間や先輩、可愛い後輩ももちろんいる。
それでも嫌いだと思うのは、やはり、
この、‘意識’の違いなんだと思う。
ぼくは、芝居が好きだから、
自分が芝居をやるのであれば、
当然、良かったと言われたいし、他の人がそう言われていたら嫉妬するし、それがパワーになる。
だから、人一倍台本を読みたいし、人一倍舞台を見たい。
みんなはどうなんだろう。
勿論、そう思える人だっている。
ぼくが知ってるだけでもたくさん。
でも、足並みがそろわないと、
ちぐはぐなものができてしまうように思えて、
とてもむず痒くて、嫌だ。
足は引っ張りたくないけれど、ぼくは、どうせなら、
自分より高みにいる人たちだけに囲まれていたい。
それで嫉妬して、悔しがって、今こんな風になっているんだけれど。
でも、それでも結局芝居は好きだから、
それのせいで病気になろうが何になろうが、
かまわないとおもう。
だから、
それはそれは。