厭世館へようこそ。

ここは厭世館。ぼくのすむところ。

*よるです



だれもわかってくれなくていい。

私の言葉はなにひとつ届かない。


私は死体のやまの頂点に立った。

たくさんの言葉の死体のやまの。


届けられなかった言葉の死体の。

腐敗臭がするそんなやまのうえ。


みんなはもっと高いばしょから、

私のことを見下して笑っている。


みんなが私を見下しているのは、

素敵に言い放たれた言葉のうえ。


殺されることなく生きた言葉が、

素敵に光るあしばになっている、


そんなあしばのうえにそびえる、

素敵にかがやくおしろのなかで、


私のことをあざ笑っているんだ。

私のどうしようもない厭世観が、


また私のあしもとに死体を作る。

だから、もう、死んであそばせ。















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