*毒吐く独白
「私は彼の裏側の存在だ。彼が生きている間、私は彼の善行も悪行も何もかもを、記録していなければならない。それは私にとってなんの価値もない行動だが、私にとっての‘それ’は、息をすることと同じくらい当たり前なのだ。」
「一人ぼっちの空間の中、目の前に四角くて手頃な大きさの、画面のようなものが開かれて。」
「私が今までしてきた事は、この瞬間のためにある。この一瞬のためにある。」
「ああそうか、そうだよ。そうだった。」
「人生に意味が無かったなんて、言わないでくれよ。私のしてきた事の意味を、否定しないでくれよ。」
「わたしのはつこいのひとは、かんおけのなかにいました。」
「画面の向こうの彼女は、僕に恋をしてるのか。何故僕に?何故、」
「おそかった、わたしはどこかで、このときのためのしあわせを、おとしてしまったみたい。」
「私は知っている。彼女が恋をした理由を。そして彼に出会えなかった理由も。」
「これは、くりかえす。」
「これは、くりかえす。」
「彼に恋をするのは、私。」
っていう未熟な草案。